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JWMC事務局
岩満 太

JWMCが発足してから、早くも1ヶ月が経過いたしました。会としての活動も開始したばかりですが、企画の第一弾として、英国領マン島を中心とするオフショア視察旅行が実施されました。

今回の視察ツアーの目的は、タックスへイブン(マン島)で運用されるオフショア金融商品の実情視察と、EU本部への訪問などを通して欧州の経済・金融情勢についても研究することを目的として実施されました。

9月20日から26日という過密なスケジュールのなかで、4会計事務所から7名、1FP事務所から1名、そして、事務局NISCO(日本インベスターズ証券)から2名の総勢10名が参加いたしました。取り急ぎ簡単なご報告をさせていただきます。

【参加メンバー(敬称略)】
菱村 和彦
(日本経営会長・JWMC会長)
菱村 扶佐子
佐藤 澄男
(名南経営代表・JWMC副会長)
上坂 朋宏
(上坂経営センター社長)
前田 和彦
(高井直樹会計事務所業務統括部長)
川内 昭二
(北海道ファイナンシャルプランナーズ社長)
横井 将之
(日本経営戦略人事コンサルティング)
澤木 孝師
(日本経営ISOコンサルティング)
岩満 太
(JWMC事務局長・NISCO社長)
高橋 一成
(NISCO企画本部営業企画部長)

【日程】
9月20日(土)
夕刻ロンドン着
21日(日)
ユーロスターにて午後ベルギー、ブラッセル入り
22日(月)
EU本部にてEU情勢についてミーティング。夕刻ロンドンOXOにてタオリロー社主催、幹部との晩餐ミーティング。
23日(火)
午前マン島入り。アバカス社視察、マン島およびオフショア金融商品に関する勉強会。銀行口座開設の実践。マン島政府高官・金融関係者によるウェルカム・ディナーパーティー。
24日(水)
ティルニー社・BNPパリバ銀行・レフコ社視察。レフコ社主催晩餐ミーティング
26日(金)
午前成田帰国

上記スケジュールのように、短期間ではありますがオフショア金融センター、複数の運用会社、EU本部への訪問など、非常に中身の濃い研修ツアーとなりましたが、今回はマン島訪問についてご報告いたします。

<Isle of Man>

マン島は、英国とアイルランドの中ほどに浮かぶ、日本でいえば淡路島程度の小さな島に過ぎません。しかし、マン島は英国領でありながら独自の法律や金融制度を確立しており、世界から富裕層のお金が集まるオフショア金融センターとして発展を遂げてきました。昨今、日本でも沖縄を金融特区として位置付ける動きがありますが、マン島の発展と重ねあわせて見ていたのは私だけではないかと思います。

今回の視察ツアー最大の目的は、なんといってもこのマン島への訪問です。本を読んだだけでは伝わらないオフショア金融センターの実情を参加者自身が肌で感じることでした。23日、24日の2日間という短い滞在ではあるものの、オフショア金融商品の運用、管理の実態を自分の目で見ることができた点、そして何よりもマン島政府の高官たち、運用会社、管理会社などの素晴らしい人たちとの出会いという点で、予想をはるかに上回る大きな収穫を得ることができました。

特に私たちを驚かせたのは、現地での私たちへの受け入れ態勢が、想像以上に友好的で暖かいものだったことです。帰国後、先方の関係者よりいくつかのメールが届きましたが、どれも今後、日本との関係を金融ビジネスだけではなく、観光など色々な分野で発展させていきたいというお言葉をいただき、JWMCとマン島を挙げての友好関係がこれだけで終わらないことを感じさせるものでした。

オフショア金融商品の勉強もしてきました。特に、アバカス社は日本にはない種類の金融機関で、金融資産の運用管理にまつわるありとあらゆるサービスを総合的に提供しています。プレゼンテーションも非常に分かりやすく、私たちのために日本語の資料もふんだんに用意してくれるなどのご配慮をいただきました。

またNISCOが取り扱う、人気のプレミアローリスクファンドについてはファンドマネージャー、マイク・リチャードソン氏より説明があり、参加者の熱心な質問に的確な応答が返され、さらに参加者の理解を深めた様子でした。

忙しいスケジュールの合間を見て、オフショアで銀行口座を開設することにも挑戦をいたしました。日本で銀行口座を空けるのとは違って、本人確認や資格の照合など結構大変なことを実感させられました。実際、現地のロイヤルバンク・オブ・スコットランドにて、参加者の多くが銀行口座開設の手続きをしました。

お勉強を済ませた夕刻からは、マン島の古いお城を借りきってのウェルカムパーティーで歓迎を受けました。マン島は英国政府の保護領という位置付けですが、外交と防衛に関しては英国政府が責任を負い、その他は独立自治となっております。財政長官を始め政府要人も多数パーティーに参加するという感じで、JWMC御一行のために島を挙げての大歓迎という印象を持ちました。

このように、マン島への訪問は、金融商品についてだけでなく、オフショアに関する周辺知識、人的交流なども含めて得るところが多く、たいへんに意義深いものとなりました。

<マン島について>

イギリス諸島中央部に位置するマン島は連合王国に属さず、自治政府を持つ英国政府保護領となっています。1,000年の歴史を持つマン島議会は立法府として独自の活動を行い、あらゆる内部行政、財政、社会政策の監督を行います。

南北の長さは52キロ、東西の幅は22キロ、全長160キロ余りの海岸線に取り囲まれたマン島の面積は572平方キロと比較的小さな島であるにも関わらず、バラエティに富んだ風景が広がります。人口密度は1平方キロ当り125人と、今後も人口を受け入れて発展を続けていく余地が十分に残されています。

また、独自の税制度を持つマン島は、直接税に関して英国から全く独立した低税率地域として、長年にわたり優位な地位を維持してきました。マン島独自の税制としては、相続税や遺産税、資本移転税や贈与税、キャピタルゲイン課税や富裕税がありません。こうした状況を背景に、マン島は現代の国際金融センターとして発展をしてきました。